Mutralについて

※image画像です

MUTRAL

吉祥寺パルコでお披露目した新たなデザイン領域について、
個展が始まる前にお話ししたいと思います。

新しいデザインラインは、15年かけてryuroruを続ける中で、
私が大切にしてきた思想を反映したものにしたいと考え生まれました。

このラインのコンセプトを考える際、ブランド立ち上げ当初と同じく、
自分の中にある感覚や価値観をいくつかの単語にし、それらを英単語にして、
抽出すると言う方法を取りました。

そして、代表的な単語か以下の6個となりました。

Mutt — 雑種
Matt — 艶消し
Hybrid — 雑種・異なるものの組み合わせ
Lull — 凪、静まり
Mute — 消音、静けさ
Neutral — 中立、偏りがないこと、どちらにも属さないこと

今回は名詞に拘らなかった点が、ブランド立ち上げ当初と異なる点となりました。

ちょっと異質に感じるかもしれませんが、
Mutt=「雑種」という言葉には、これまでの私自身の人生を重ねています。

様々な環境を経験し、紆余曲折し、美大を卒業することもなく、
その後の仕事の中で揉まれながら身に付けてきたスキルや感覚。

謂わば、決められた血統や肩書きを持たない、少しアウトローな存在と言う意味です。

Mattは、私自身が以前から意識せずマットな質感を好んでいたことから。

ryuroruの商品も、鏡面仕上げを殆ど施さず、光を強く反射するのではなく、
淡く光を返す表現が多くありました。

Lullは、海が凪いでいる状態を見るのが好きだったことから選んだ言葉です。
そして、その言葉の響きにも惹かれました。

そこに仲間として選んだのがMute。
私は元々大きな音が苦手で、静かな環境を好みます。

その為、ここには「静けさ」だけではなく、「静かな強さ」という感覚も込めています。

そして、私が最も大切にしている思想がNeutralです。
どこかに属することで自分を定義するのではなく、属さないことで自由でいられること。

また、何かを一方的に区別したり、排除したりするのではなく、
できる限り中立でありたいという考えです。

これらの言葉を選んでいくと、不思議なことにM・T・R・Lという文字が
繰り返し現れている事に気付きました。

そこから、

Mute + Lull
Mutt + Neutral
Matt + Neutral

など、様々な言葉を分解し、組み合わせ、音を探っていきました。

「ミュートラル」「ミュッテラル」「ミュットラル」……

候補を何度も声に出し、英字にした時の見え方、海外の人が見た時の認識、
そして単純に意味が分かる名前ではなく、一瞬立ち止まって考えたくなる名前であるか。

そうやって何ヶ月も分解し、整理し、再定義していった結果、生まれた言葉が、

MUTRAL(ミュトラル)でした。

「MUTRAL」は、既存の一つの言葉から作った名前ではなく、
造語であり、既存の言葉ではありません。

雑種であること。
静けさ。
淡い光。
中立であること。

どこにも属さず、自由であること。

15年かけて自分の中に蓄積してきた、様々なものを一度分解し、整理し、再定義(構築)する。

その過程で、これまで無意識に行ってきた自身の事にも初めて気付きました。

15年かけて自分の中にあったものを分解し、名前を与えたこと。
その名前が、MUTRALでした。

個展のテーマとかなりリンクしているので、先にこちらをお披露目して
来月の本番の個展のご案内をしたいと思ってます。

尚、今回吉祥寺パルコでお披露目したMutralは手に取りやすい商品を
中心に構成し、ryuroruを知って頂くきっかけとして頂こうと言う想いも込め、
アトレ吉祥寺店のLola B.Plusさんに納品致します。

個展会場へは一部デザインのみお持ちする予定です。

また、個展会場にはSimple designもお持ちする予定ですので、
気になっていた方はぜひ個展会場でご覧くださいませ。

アイキャッチ画像も、こちらのイメージ画像もAIにMutralの思想を反映した
画像を作成してとお願いしたら出てきましたが、こんなディスプレイにする予定は
ないので、ご了承くださいませ。この什器手配したらいくらになるんだ・・・(笑)