Artistar Jewels-ミラノ公募展について➀
年明けからずーっと、ちょっとづつお話ししていた、
公募展について漸く全容を明かせる時が来ました。(大袈裟)
実はイタリアの公募展に出品すると言うご縁があり、
10月にお披露目するのがこちらのミラノパラッツォ・ボヴァーラで開催される
Artista Jewelsと言う展覧会です。
イベント自体はミラノジュエリーウィーク
の期間中に開催されるので、両方のリンクを貼り付けてます。
やや展示会に近い形態で、来場者の中には現地のバイヤーや
業界関係者など、学生から一般人まで沢山の方々が会期中に
来場される大きなイベントのようです。
事の経緯はNYでの出店が終わった後に、
InstagramでDMを受け取った事から始まりました。
知人のブランドさんがインスタで繋がっていたのが、
恐らくきっかけでお声がけ頂いたようで、私自身初めて知る
海外出展の世界。
実際どの様な公募展か一から調べて
チャレンジしようと決めたのが今年の春の出来事でした。
ブランド立ち上げ以来、公募展は国内の物にも
興味は多少あったのですが、中々催事との兼ね合いで
ゆっくり製作する時間もなく、また、ジュエリー限定での公募展が多い
印象を持っており、テイストがマッチしていない気がしたので、
特に出品する気持ちを持っていませんでした。
(賞金には興味がありましたが(笑)
それでも今回は海外と言う事で、他の出品者の作品を見た際に
かなりコンテンポラリーなアート要素の高いデザインが多く、
独創性の高い作品が見受けられたので、とても興味が湧き、
『これなら作りたいものを出品できるかもしれない』、
そして、国外で評価されるのも経験値としてとても自分自身の
糧になると感じ挑戦する事にしました。
何より私の様なかなり遠回りをしてこの仕事に就いた人間にとっては、
やはり評価されると言う事自体が、大きな励みになるからです。
今までも、お客様に評価されての、商品のご購入と言う実績は
大変ありがたく、その気持ちを持ち続けて製作をしていますが、
今回はさらにプロの目が入ると言う点で、とても刺激的な経験となると感じました。
出品するからには何かと金銭的な部分でも負担があるシビアな面もあるのですが、
そこは私はお得意の行政の力を借り、海外見本市の助成金枠が適用されると言う事で、
申請手続きから始まり、オーディション書類の作成、エントリーと言う流れで
イベントに出店しながら並行して進めていました。
勿論英語が込み入ってきて伝えにくい部分は、私の翻訳担当とも言うべき、
バイリンガルの仕事仲間の力を借りながら、事務作業を粛々とこなしてきました。
(途中心が折れそうになったこともありますが、多方面でその助っ人さんが大活躍!
本当にありがとうございますT0T)
一通りの手続きが夏前に終わり、一安心していた所に、
ここで第一の関門が立ちはだかりました。
実は今回の出展には書籍化される条件が含まれていた為、
提出する作品の完全画像も併せて提出する事になっていたのですが、
私は一眼のカメラを持ち合わせていなかったことで、
知人のブランドさんにお借りし、無事にピアスの画像は
鬼の切り抜きと画像加工でokが出たものの、
リングの撮影がどうしてもうまくできず、
引っ掛かってしまい、先方からのokサインが出ず。。。
これはいよいよプロの力を借りないと通らないと、
慌ててプロのカメラマンさんに依頼し、無事撮影が終わったのが8月の出来事。
初回のデータの締め切りが6月だったので、随分間を開けてのダメ出し。
(早く言ってよ~!( ノД`)と心の中で突っ込みつつ)
カメラマンさん自体知り合いがいない状況からの
スタートだったので、件の助っ人ちゃんに慌てて紹介して頂き、
また、いつも仕事でお世話になっているアトリエの仲間に
急遽場所をレンタルさせて貰い、速攻で撮影。
凄い…撮影するアイテムは鬼のように小さいのに、
ここまで環境を整えるのがプロの仕事なのか…と驚きつつ、
『本格的な画像が仕上がるんだなー』とちょっと誇らしくなりました。
今回製作したリングとピアスはブランドのアカウントで取り扱うには
個人的な要素が盛り込まれおり、ブランドコンセプトからやや逸れるので、
Instagramでは個人のデザイナーアカウントと分けて紹介しています。
先般のインスタアカウント停止の予備策として運用する意味も込めて。
こちらが個人アカウント➡ryuroru_jp
現在こちらのアカウントでは製作の裏側などアップしていますが、
今後は日常や仕事の裏側など色々アップしたいと思っています。
宜しければお気軽にフォローしてご覧ください。
もちろんフォローなしでもお気軽に覗きに来てください:)
さて、話を戻して、イベント自体は以下日程で
盛大にミラノで開催されます。
【詳細】
日程 10/17(木)-10/20(日)
会場 PALAZZO BOVARA
本当は現地に行きたかったのですが、件のイベント調整などの絡みもあり、
当初予定していなかった現地行きが可能かも?と言う状況になったのが、
公募展開催1か月半前。そこからどうにか現地に行けるか色々と
悩み調整をしてみたものの、やはり急遽現地に飛べるほどの条件が
整わず、敢無く断念。次は営業をしに行くつもりで
準備をしてから渡航したいなと野望が生まれました。
そんな訳で、まず第一部として今回はエントリーの裏側をご紹介しましたが、
次は製作やエントリー後の出来事を綴っていきたいと思います。